こんなはずじゃなかった!

ふつうが一番むずかしい

嫌なもんは嫌なのです。

好意を寄せた人が

ほかのひとに触るのを見るのだとか

行為を匂わせる言葉を使う事だとか、

関係が関係なだけに言わなかっただけで

ずっと直接言葉にはしなかったんだけれども、

妙に生々しい感じが急に我慢出来なくて

耐えられなくなって、

泣き出すのも女々しくて嫌だったし

これ以上一緒にいたら、

関係が壊れる言葉を言いかねない

と思って逃げようと、

自転車のペダルを踏み込んだのに

全然自転車が進まない。

後に引かれる感覚と

初めて聞くような少し焦った声色

振り返ると今までみたことない、

焦りとほんの少しの苛立ちがみえる表情。

 


ダメだ逃げられない。

 


逃げるのは諦めて、距離をとって睨みつけて

促されて口を開けば自分でも

びっくりするほどどろどろ溢れる嫉妬の言葉。

話し合いの場を設けてくれてよかった。

 


私の嫉妬と彼の嫉妬を吐き出して

きちんと謝って、

お互いに言い訳して対策を出して。

ずっと言えなかったことを伝えて、

言葉を返して貰って。

胸のつかえがぽろっと取れた気分で。

初めて相手に対して自分の意見が言えて

いとおしさがこみ上げてきて

 

 

 

 


その結果出来上がった関係は

ぜんぶ嘘の可能性だって高いけど、

気付かないなら

しばらくはそれに浸りたいし

ちょっとの進歩が嬉しい。

 


大事に思っていたら

相手も同じ気持ちになるものと思いたいなぁ。